開かずの部屋を開けてみた

画像

定休日の昨朝、車庫の裏から何やら物を移動するような音が聞こえてきた。 時計を見ると6時前だ。 カーテンを開けるとWさんの車が止まっていたので、納屋で何かしてくれているのだろうとベルの朝食を優先した。

外が明るくなってきたので納屋に行ってみると、Wさんは鍬や満能等々の汚れきった古い農機具を紐で結んでいた。 「汚らしいから、家に持ち帰って処分するね。 必要な使えるものは一通り残してあるから。」

正直飛び上る程嬉しかった。 Wさんと違って農業に暗い私は、これらのガラクタの始末に困り果てていたからだ。 引き取ってくれる業者を知る農家ならではの事だ。

「家政婦さんが来る前に母ちゃんの布団干そうよ。 肋骨傷めてから一度も干してねんだんべ?」

9時になると家政婦さんがやってきた。 50代だろうか。 てきぱきとした物言いが気持ちの良い女性だ。 念願の姑の部屋の整理をお願いすると、「どうしたらこんなに汚くできるの?」が第一声だ。

後に続いたWさんも「こいつはひでえや。」と叫んだ。

姑が私を部屋に入れたがらなかった事。 義姉義妹が姑に甘すぎたこと等を簡単に話し、母屋に入ると頭痛や眩暈を起こす私のトラウマを消したいと訴えると、「判りました。 頑張りましょう。 このままじゃ奥さんが可哀相!。」と言ってくれた。

今やカピカピの姑が天井や壁になすりつけた自分の汚物や、最後は土足だったカーペットの汚れ、鋏で切りきざんだカーテン等々、家政婦さんとWさんが一日かけて掃除してくれた姑の部屋の画像が上記だ。 我が家の中では東南の角の一番良い部屋である。

20年前に姑が逝った時、姑のかかりつけの医師に私の病気を告げられた亡き夫が、建具の全てを釘づけして封印してしまった部屋が陽の目を見て、私の症状も少しは軽減してくれるだろうか。

二人の作業は数日かかりそうだ。 その二人への費用捻出に精を出すのが、何も出来なかった私のせめてもの姑への償いだろうか。

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この記事へのコメント

  • ぐーま

    おはよう~。

    Wさんと家政婦さんできれいになったんですね。
    開かずの間。

    これでサチさんの重荷が消える!!
    ていうか頭痛の種が??

    農機具の処分もWさんの機転で
    片付きそうで(片付いた?)本当によかった~。
    一人でこれだけのことはやれないから
    偶然だけどWさんの訪問といい
    家政婦さんを思いついたサチさん~。

    よかったよかったね~。

    そうそう費用捻出・・・ο(*´˘`*)οガンバ
    2017年02月01日 05:24
  • フムフム

    <何も出来なかった私のせめてもの姑への償いだろうか。>
    ・・・なぁ~~んて事はひとかけらも思い煩う事はない。

    それにしてもご主人様は人格者。
    ひとことコメントお聞きしたいもの。

    費用捻出に精を出してもスッキリしましょう。

    ご主人様の供養になります。

    当方はおめでとうの気持ちになりました。
    2017年02月01日 13:18
  • Seiko

    サチさん こんにちは!!

    うっわ~っ!! って、もう感動です~!!
    新築の家みたいに何もなくて明るくて!!
    ビフォーがわからないけど、このアフターで、
    Wさんと家政婦さんがどんなに頑張ってくれたか、
    凄くわかる気がします。

    それにしても Wさん、凄いですね!!
    若い働き盛りの男性も顔負けの仕事ぶり!!
    流石、農業のプロ! 
    プロって凄いですよね!!
    最近、本当にそう思うようになりました!

    サチさんは美容というプロの職人さん、
    みなそれぞれが得意分野で頑張って、幸せになる。
    最高です!! 

    私、何もないから、せめて奥様業のプロになろうっと~
    カッコ良くないけど~~(笑)
    2017年02月01日 14:41
  • サチ

    ぐーまさん こんにちは

    今日は家政婦さんはトイレを、Wさんは納屋をお掃除してくれています。
    トイレはやはり汚れすぎて期待したほど綺麗にならず、
    ちょっとがっかりです。

    納屋は農機具の分解がかなり進んで、明日は引取りの農機具やさんが来るみたいです。 Wさん任せで恥ずかしいけれど、私には何も判らないので、、(-_-;)

    費用ねん出はかなりの日数になりそうです。
    でもやるっきゃないから(-_-;)
    2017年02月01日 17:21
  • サチ

    フムフムさん こんにちは

    そっかあ 主人の供養になりますよね。
    私には願ってもないコメントです。
    なんかホッとしました。 ありがとうございます。

    今考えると夫は嫁姑の間で可哀相だったと思います。
    小姑たちの存在が事態を複雑にしたのかも。
    私も今ほどの分別もなかったし。

    遠い昔の話です。
    今回でなんか一つ吹っ切れた感じがします。

    早く変な病気を治さなければ、夫も可哀相ですしね。 
    今更ですけど。
    2017年02月01日 17:26
  • サチ

    Seikoさん こんにちは♪

    この天井も壁板も、夫と二人で自力で貼ったものです。
    畳はプロに入れて貰ったけど。

    ここまでよくぞ綺麗にしてくれた物だとびっくりです。
    これからはお天気の良い日は毎日風を入れようと思います。

    今日は家政婦さんがトイレと格闘してくれましたが、長年の汚れは取れなかったようです。
    人目にさらしたくないので又釘づけしちゃいました。

    明日はどうなるか? 凄く楽しみです。

    プロって凄いよね。
    私はこの頃勉強会にも出ずに怠けているけど、Wさんの動きは凄いです。
    家政婦さんもテキパキ動いてくれて、後はキッチンとお風呂場だけ。
    でも両方とも半端な汚れじゃないからねえ。

    Seikoさんは既に奥様業のプロだと思います。
    私、見習う事ばかりだもの。

    お互い気を緩めずに理想の家づくりに励みましょうね。

    私はSeikoさんに触発されて大分改良されてきた我が家に今は中満足です。
    大満足までまだまだ頑張るわ。
    2017年02月01日 17:40
  • まあ

    今晩は。
    その年でまだ
    寒いのに6時前からのお手伝い。凄すぎです。今度は、Wさんが心配です。わたしは、腰痛がぐずぐずして今日、もう少し強めの痛み止を出してもらいました。
    それにしてもサチさんは、精神的にとても大変だったようですね。
    私は、育ちの違いで苦労しましたが汚物までということはなかったです。
    2017年02月01日 22:46
  • サチ

    まあさん こんにちは

    我ながら毎日大変だったと思い出すたびに鳥肌が立ちます。
    でもまだ若い時で助かりましたが。

    今ならさしずめ差し違えていたかも?
    呆けは人格を壊しますね。

    今は頗る平穏で本当に有難いです。
    2017年02月02日 12:17

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