哀しい現実

長年のお客様Yさんが来店した。 「施設に入る事になったから最後のパーマお願いします。 ちょっと足りないから襟足の方はかけなくていいですから。」 手には10円硬貨ばかりかなりの数が、、、。 「重かったでしょ? 頂きますね。」と私は直ぐに奥の部屋に仕舞い込んだ。 「あら? 数えて頂戴よ。 足りる範囲でかけて貰わなければ、、、」  「これが最後ですもの。 ちゃんと全部掛けさせていただ…

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